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活性化へのニューウェーブ
~生かせ!専門性と若い発想力~ |
| 中小企業庁では昨年12月2日に立正大学を会場に、大学と商店街の連携をテーマとした「戸越銀座・西小山地区 街元気セミナー」を開催した。商店街にとって地域連携の対象として注目される大学だが、「そもそも大学との出会いのきっかけがない」、「始めたものの徐々に活動が縮小してしまった」など課題も多く聞かれる。商店街、指導教授、学生の3者のパネラーを迎えてのディスカッションのなかかから、産学連携を商店街活性化へとつなげていくためのヒントを探った。 |
| 大型店の電子マネー受入れ |
| 同セミナー前半には、まずは品川区戸越銀座地区のパネルディスカッションが実施された。同地区地元3商店街では、立正大学経営学部からマーケティング面の支援を受けながら、「コロッケの街」をテーマに掲げてコロッケ販売店や学生オリジナル・コロッケをPR。「戸越銀座コロッケ」ブランドとして広域集客にもつなげている。 商店街代表としてパネラー参加した亀井哲郎 戸越銀座銀六商店街振興組合理事長は、今回の産学連携のメリットとして(1)学生の専門性・発想を生かした販促企画を低コストで導入できる、(2)学生参画でマスコミ注目度が倍増して、ブランド認知向上が優位に図れる‐‐などを挙げた。一方で商店街運営面では、まずはやる気のある少数店舗で始めて、その集客効果や学生側の意欲を「見せる」ことが、商店街全体に取り組みを広げるコツだと指摘。未加盟フランチャイズ店や飲食店業種などにも、戸越銀座コロッケ参加店が広がっているとの成果を披露した。 大学サイドからは、まず池上和男 立正大学経営学部教授が、商品企画から調達、製造、販売と、自らが手掛けたコロッケの売上げ成果が「見える」ことが、学生にとっての大きなインセンティブになると指摘。一方で、打ち合わせの時間帯や交通費など学生の負担への配慮も必要だとして、地理的に近接した産学連携が好ましいとした。また学生代表は、参加店でのコロッケの売上げ増加や店主からの激励など、店主との交流が大きな励みになったと振り返った。
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| 「商店街と情報化事業で連携する地域活性化・まちづくり」をテーマにパネルディスカッション |
| 続くセミナー後半には、目黒・品川両区にまたがる西小山地区のパネルディスカッションを実施。同地区では東急線西小山駅の地下化および駅前広場計画をきっかけとして、昨年春に、地元5商店街、中央大学、鉄道業者、市民、行政等が「西小山商店街賑わい再生プロジェクト研究会」を発足。学生主導でのワークショップや、昨年6月の初イベント「ミステリーツアー」など、広域的なPR活動をスタートさせている。 川﨑義雄 同プロジェクト研究会代表幹事(西小山商店街東栄会所属)は、ワークショップを通じた外部の目による店主への“刺激”、イベント共同運営を通じた“融合”をキーワードに、産学連携活動の意義を解説。こうした取り組みを経て、(1)区を超えた若手の「企画戦略グループ」がマップ制作を始めたり、(2)商店街リーダーとしての自身の成長のきっかけにもなった‐‐などの成果を報告した。 また大学サイドからは、細野助博 中央大学総合政策学部教授が、(1)ミステリーツアーに合わせて、個店が自主的に「便乗セール」を実施したり、(2)個別商店街イベントで学生のアカペラコーラスグループがミニコンサートを実施協力している等の事例を紹介。プロジェクト研究会の活動を通して、商店主や学生が自主的にまちづくりに参画するようになったと成果を総括した。また学生代表は、西小山に自分の街としての愛着を持てるようになったことが、その後の大きなモチベーションになっているとした。 今回の2事例で各パネラーが口を揃えて指摘したのが、取り組みにあたる店主および学生のモチベーションの重要性だ。組織対組織の実利面でのウィンウィン・スキーム作りに加えて、参加する店主や学生の協働・交流を盛り込んでいくことが、産学連携を商店街活性化へとつなげるひとつのカギと言えそうだ。 |