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防犯×清掃で街浄化
~神田駅西口商店街振興組合~ |
| 「違法な客引きがあった場合には警察にお知らせください」‐‐。そんな呼びかけをしながら、毎週水曜・金曜の夜7時になると、千代田区JR神田駅周辺にゴミ袋を手にした揃いの黄のジャンパーの一団が現れる。メガホンで駅乗降客や沿道店舗、来街者に安全安心や美化を呼びかけながら、駅周辺を約30分かけて清掃しつつパトロール。来街者や店頭から「いつもご苦労さま」とのねぎらいの声も掛かるなど、長年の地道な取り組みを経て、地元の厚い支持を得ている。 |
| 市民参画や加入促進にも効果 |
| パトロール隊発足のきっかけは、約7年ほど前に、“神田は危ない街”とのイメージダウンが危惧されたこと。バブル崩壊以降、商店街通り沿いには金融業者の捨て看板等が多く立ち並び、駅内外の壁面や電柱などには違法貼り紙がびっしり。さらに夜間にはアジア系女性等による、違法な客引きの姿も目立つようになっていた。 そこで地元の神田駅西口商店街振興組合(秋山利昭理事長)では、「安全、安心、街づくり」をテーマに掲げて街の浄化へ向けたパトロール隊を結成。とくに「“神田の顔”である駅の安全安心こそが最重要課題」(秋山理事長)と、巡回ルートでは商店街通りではなくあえて駅周辺を重点地区に設定。街の美化やイメージアップに大きく寄与して、一昨年度の東京商店街グランプリでは優秀賞も受賞している。 取り組みを通じて地元警察署や行政、地元企業、町内会、大学との連携も広がった。当初は地元商店主中心だったパトロール隊員だが、今では毎回の警察官の同行に加え、地元大学生や在勤サラリーマンも参加するようになった。区条例による「違法広告物簡易除去活動員」の委嘱も受けており、撤去に対する業者からのクレーム時には、その権限を示す認証が効果を発揮している。 しかし、こうしたパトロール成果もスムーズに得られたわけではない。「当初3、4年は毎回まさに“戦場”だった」(秋山理事長)と振り返る通り、取り締まられる側の業者の反発は大きく、隊員が精神的・肉体的プレッシャーを受けたケースも一度や二度ではない。ハードな「防犯」にソフトな「清掃活動」を抱き合わせることで、地域の共感や参画を徐々に味方につけた点も、成功要因のひとつと言えそうだ。 加えてこうした取り組みは、商店街の加入促進にもつながった。従来は未加盟だった通り沿いに無人ATMを設置している複数金融機関が、パトロールや防犯カメラなどの取り組みに賛同して商店街に新規加入。「商業目的の販促活動だけではなく地域社会全体に貢献していくことが、今後の商店街の活路」。そんな信念を胸に、秋山理事長は今日もメガホンを握り続ける。 |