市民と店主で“井戸端会議”
~武蔵小山商店街振興組合~


 毎朝9時すぎ、品川区の武蔵小山商店街振興組合(竹内友康理事長)なかほどの商店街事務所ビル4階に、地元主婦や商店主、おかみさん、サラリーマンなど10数名ほどが集まってくる。これは商店街主催で3月にスタートしたカルチャースクール「朝茶和会(あさわかい)」で、毎朝、美容・健康からファッション、パソコン・ケータイ、さらには街づくりまで多彩な講師陣が登場。和気あいあいとした朝恒例の“井戸端会議”として、徐々に地域に浸透しつつあるようだ。

毎朝9時から「朝茶和会」
 朝茶和会が開催されるのは、毎週月-金曜日の午前9時15分から10時まで。受講料は月会費5,000円もしくは1講座あたり1,000円で、月会費を支払えば全講座を自由に受講可能。地元市民や商店主を中心に、現在約20名が会員登録している。実施にあたっては、サラリーマン向けの朝学習サロンの運営で実績を持つ㈱ELCジャパンの協力を得ており、商店街事務所一角を地元市民が集まるコミュニティ・サロンと位置づけて有効活用している。


 筆文字教室や絵手紙教室など創作型の講座も人気

 3月19日に行われた講座「まちづくりの成功法則 商店街盛衰からの学び」では、まちづくりコーディネーターの細川勝由 ㈱ELCジャパン代表取締役社長を講師に招聘。まず講師より商店街の成功・失敗事例の紹介や隣接する武蔵小杉駅への消費流出懸念などが問題提起され、これを踏まえて参加者らが地元商店街について、ざっくばらんな“井戸端会議”を展開した。
 地元主婦からは「商店街マップがほしい」「惣菜店があるともっと便利」「自転車が危ない」など、生活者ならではの声が続々。一方で地元商店街おかみさんからは、「こうした市民サイドの声を商店街に取り込んでいきたい」として、同講座を高く評価する声も上がった。これを受けて講師からは、同「商店街盛衰からの学び」クラスを、商店街組織内の「まちづくり委員会」と連携させては、との提案もなされた。
 朝茶和会のねらいは、まず第一に、地元市民と商店街との交流・協働の促進が上げられる。同講座では、著名講師や一級建築士などの外部専門家による講座に加えて、地域内部の市民や地元商店主も自らの専門分野を活かして講師を務めている。絵手紙教室やアクセサリー作り教室など、今後も地元市民による講座を増やすことで、街づくりの担い手としての市民や商店主の発掘・交流につなげたい考えだ。
 加えて、地元商店主が市民の声に耳を傾ける契機となることも期待される。朝茶和会を通じて得られる市民のニーズや要望は、店づくりや街づくりの貴重な情報源。参加を通じて商店街を構成する店としての自覚を高めてもらい、その課題解決へ向けた商店街ハード・ソフト事業を一致団結して実施するための組織強化にもつなげていく。