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元気な街づくり
~地域連携編~ |
| 約30店舗にシャッターアートが連なるなど、「アートのある街」を旗印に掲げる高松町商店街。昨年、地元NPOや若者と連携した「高松町ストリート・プロジェクト21協議会」を発足させて、ペナントアームやアート看板などの景観整備事業を実施した。さらにこのほど商店街キャラクターも選定され、真新しいペナントアームを賑やかに彩る。アートをキーワードに地域連携を図り、さらに広域への発信力も高めようと取り組んでいる。 |
| 誘市民イメージで新キャラクター |
| 「花にたとえるならタンポポ、動物なら犬、色ならオレンジ、乗り物なら自転車」‐‐。そんな地元市民アンケートから浮かび上がった商店街のイメージをもとに、このほど一般公募で選定されたのが犬をモチーフとしたオリジナルキャラクター「トコちゃん」だ。今回は200点を超もの作品が、地元だけでなく全国から寄せられている。 商店街がアートの活用を始めたのは5年ほど前。毎年秋のアート・イベントでは、空き店舗ギャラリーや演奏会、シャッターアートのペイントなどが話題を集める。地元アーティストや小学生、美大生などとも連携しての取り組みに、平成19年度の都の東京商店街グランプリのイベント部門で優秀賞が贈られている。
こうした「アートのある街」事業を、商店街ハード面でも具現化しようというのが、昨年度の「高松町ストリート・プロジェクト21」だ。実施に先駆けて、まずは老朽化した片蓋アーケードを撤去。商店街通りを“キャンバス”に、地元NPOや若者など地域協働の取り組みが始まった。 |
| シャッターに“ラッピング” |
| 同プロジェクトの特徴は、街路部分のみならずその街並み景観を構成する店舗デザインにも配慮している点だ。まず通り沿い約30店舗の壁面には、おしゃれなデザイン看板やペナントアームを新設。さらに13店舗の店頭にはオレンジの可動式テントも設置され、オープンモールを統一イメージで明るく演出している。 加えてユニークなのが、街路灯代わりに設置された店先照明灯だ。60Wのビーム球を備えた小振りの照明灯25基を、通り各所の店頭壁面の上部に設置。電気代は店負担とはなるものの、街路だけでなく店をおしゃれに演出してくれると好評だ。 さらに毎年実施してきたシャッターアート企画では、昨年度は「ラッピング」方式を導入。従来のようにアーティストが直接描く方式では、夜間、しかも約半年がかりという制約があった。それがこのラッピング方式であれば、作品データをそのまま拡大してシール貼りできることから、作品としての耐久性向上や、制作時間・場所等の制約もなくなり、より幅広い作品募集が可能となっている。 今回の景観整備および空き店舗活用事業にかかる総事業費約2,000万円については、都の地域連携型モデル商店街事業の指定を受けて都が5分の4を助成。可動式テントについては各設置店が、その他については商店街が、それぞれ残額5分の1を負担している。 |
| トコちゃんで商店街グッズ |
| こうした商店街の地道な取り組みを受けて、地元商店の自主的なファサード改装も出てきている。また、地元在住の銅版造形作家・赤川政由氏が商店街の空き店舗に常設ギャラリーを新規開設。こうした賑わいを受けて昨年は、外部から若手創業者など5店舗もの新規出店を得ている。 今後の課題は、こうしたアートによる地域連携体制や集客効果を、既存店の活性化にいかに結びつけていくかがある。商店街ではトコちゃんをあしらったオリジナルのケータイ・ストラップを制作中で、今後は個店サイドでのトコちゃんを活用した新商品・サービス開発も期待される。地道に培ってきた地域のアート資源、そして地域との連携体制を武器とした、高松町ストリート・プロジェクトの今後にもぜひ期待したい。 |